最北端の地に別れを告げ,急行サロベツに乗って旭川に戻ってきました.うーん,いい旅だった.二日ぶりの旭川は暑い!やっぱり暑い.どういうこっちゃ.ほんとこの年の北海道は異常でした.30度超えてます.それを考えると,やっぱり北の地は涼しかった.って,旭川も充分北のはずなんやけど. 涼むためにその辺のデパートに入る.いろんな店を見て回ると閉店セールをやっているところがあったので,そこで小さなナップサックを買う.1000円くらい.安かった.衝動買い.が,意外とこいつは重宝することになる.この後の海外旅行なんかでも大活躍することになるのだ.まさしく運命の出会い. まあいい.気を取り直して.今日は寝台急行に乗る日!(くれぐれもオタクじゃありません.少しうれしいだけです.)寝台は初めてじゃなかったけど,北海道でははじめて.車内はさすがに旅行シーズンだけあって混んでる.っていうか満席.それも急行だから寝台ではなく普通のリクライニングシートに寝るって感じ.夜行バス状態.熱気ムンムン. お腹もいっぱいになると,今度は釧網本線に乗り換えて釧路方面へ.途中の知床斜里で降りる.ここは初めての訪問である.この駅でまたまた友達と待ち合わせ.ほんと,都合のいいときだけ友達の車に便乗するんだから. とりあえず目指すは川湯温泉駅.この駅は目指す価値あり.というのも,その年の青春18切符のポスターを飾ったのがこの駅の写真なのだ.いかにも旅情あふれるたたずまいに僕らは心を奪われていたのだ. 一通り記念撮影が終わったところで,お約束の温泉に向かった.どっかの保養所の外風呂に入らせてもらった.なかなかきれいなところで存分に休憩. そして,ようやく山のてっぺんまできました.目指す摩周湖はすぐそこ.摩周湖はその透明度で世界的に有名.だから人間は湖のほとりにはいけない.山の上の展望台から眺めるだけ.そして,山の中にあるのですぐに霧がかかりなかなか摩周ブルーとご対面するのは至難の業. こりゃあ完全に婚期が遅れたな,と思ったのですがいっしょにこの摩周湖を見た女友達はこの前結婚しました.同回の中で一番乗りです.だから,このジンクスはうそであることが証明されました. 大満足の僕らは進路を東に取り根室へ.根室までの道は牧草地帯でなんとも北海道です.本州では決してお目にかかれない風景.日も暮れた頃に根室に到着.根室も2回目.日本最東端の町です.町中に北方領土の看板が目に付きます.それにしても根室の町は寂しい.夜の7時ごろだというのにJR根室の駅前は人気がありません.稚内のほうが断然都会.根室はほんとくらーい感じです.そこがまた旅情を誘うんやけど. そしていよいよ,今日の寝床である日本の最東端,納沙布岬へ.根室の駅前で人気が無いんだから納沙布岬はもう,まったくの人影なし.灯台の光がボーっと浮かび上がるだけ.はっきり言ってめちゃめちゃい怖いです.夜の灯台は怖い.これ鉄則.それにここは普通の岬とは違う.すぐそこは北方領土です.海上保安庁の船も走ってます. かなり風が強い.そんなこんなで熟睡なんてできない.ようやくウトウトしかけると,なんと雨が.土砂降りではないがなかなかの雨.テントを持っていたわけも無くまさしく雨ざらしです.今までの人生で一番最悪の寝床だ!とすっかりめいったところに友達のいびきの音が.おーい熟睡かーい!!さすが野生児.完敗です. そして翌朝のワンショット. かなり不機嫌です.一応記念撮影はしてるところが面白くてけなげだけど,気分は最悪です.風邪を引いてしまったみたいやし.そして,このときの野宿が原因で僕は蓄膿になってしまうのでした.あぁ,うらめしの納沙布岬. 皆さんあまり無理な野宿は危険です.お金があったら安全な宿に泊まりましょう.ほんと,雨風がしのげるってことのすばらしさを身にしみて感じました.(この後,函館の駅の構内で寝た時に早速実感した.宿に泊まるという学習はしなかったが.) |