ヨセミテを離れ次に向かったのは霧の都サンフランシスコ．年間晴天日数が300日を越えるという，風光明媚な都市．そんな街に僕らが着いた日は雨．おまけにめちゃくちゃ寒い．ヨセミテよりも格段に寒い感じ．なんでやねん．
　右の写真はYHの近くの風景．奥に見える赤い橋がゴールデンゲートブリッジ．

　サンフランシスコに着いて，ユニオンスクエアなどをぐるぐる散策するも，雨と，あまりの寒さにそそくさとYHに引き上げる．3月はほとんど雨が降らないとガイドブックに書いてあったのに．不思議．サンフランシスコのYHは普通．きれいでもないし，汚くもない．きれいさで言えばサンタモニカのYHは格別．でも静電気がすごいけど．車で，ゴールデンゲートブリッジを渡ったり，ツインピークス（知ってる？）に行ってみたりしてみた．ブリッジは片道だけ有料．でも記念にはなるでしょう．対岸はバークレーとつながっている．それにしてもサンフランシスコは坂が多いし急．ケーブルカーに乗ったときもかなりの傾斜で面白い．でも車を運転しているときは注意が必要．ローに落としてもぐんぐんスピードが出るし，坂の谷間で車の前をぶつけそうやった．かなり燃費の悪い街です．気をつけましょう．
　そういや，あとで紹介する『ザ･ロック』にもこの街の坂道を飛び跳ねるようにしてかーチェイスを繰り広げていたシーンがありました．ヨセミテからの水を運んだトラックとぶつかったりして･･･実際に訪れてみると実感が湧きます．

　次の日はピアにあるフィッシャマンズワーフに行く．でも，不思議と日本の港町のような塩くささがない．結構無臭．そしてそこからいよいよアルカトラズ島に向かう．アルカトラズ島とは知る人ぞ知る，監獄の島である．外観は上の写真でもわかるようにまさに軍艦のような形を下島．島全体が要塞になっているような感じ．今は観光地になっているが，昔は島全体が連邦刑務所として使われ，脱出不可能な監獄と恐れられていた．かのアル・カポネも投獄されていた．映画『ザ・ロック』の舞台としても登場する超有名な島．『ザ・ロック』はアルカトラズ島の別名．島の周りはかなり潮流が速く，風も強い．脱出不可能というのもうなずける．島に上陸し，セルハウスツアーで島を巡る．かなりの強風で歩くのもなかなか困難だった．でもやっぱり刑務所はどきどきする．僕は刑務所好きで，日本でも網走刑務所に行ったことがある．もちろん観光で．生々しくてなんとも言えない興奮がある．人生1度は刑務所に行くべし．もちろん観光で．

　以上でサンフランシスコ観光を終え，コースとハイウェイに乗って一路南へ．途中モントレー，サンタバーバラなどを観光し，2日がかりで懐かしのロスに戻ってくる．これで，一応カリフォルニア州を一周したことになる（正確には南カリフォルニア）．なかなかの大行程だった．始終英語力のなさを痛感したが，初の海外旅行，アメリカということで充分に堪能できた旅だったと思う．やっぱりアメリカは最高だ．他は知らんけど．

　これからはじめてアメリカに行く人がいれば，まずは西海岸を攻めてみるのがいいでしょう．気候がいいし．治安は少々，いやかなり悪いけど，夜出歩かなければ大丈夫．昼間に思いっきり楽しんでください．レンタカーで走りまくったので，アメリカの広大さをいやというほど感じることができた．ほぼ日本1週に匹敵する距離を走っても，まだカリフォルニアという州に収まってしまうというすごさ．日本の25倍の国土を有する国家のすごさでしょうか．土地も人もすべてがダイナミックででかい．まだまだ日本はその点に関して負け負けです．窮屈な日本の生活に疲れたら，ぜひとも広大なアメリカに出かけましょう．