王宮周辺散策 vol.01


 2月3日にタイ・バンコク国際空港に到着.思ったよりは暑くないかなっと思ったら,暑かった.気温摂氏30℃.あつ.今まで,アメリカのポートランドにおって,いきなりのタイやったから,このギャップは結構参った.さんさんと降り注ぐ太陽.夏でした.でも,地元の人に言わせると,そのときは冬でそんなに暑くないらしい.狂ってるぜ.その日は,夕方にホテルに着いて一服.晩御飯を食べに行くがてら,ムエタイを見にいった.ラーチャダムリやったかな.

 思ったよりもかなりがきんちょがやってた.小学生ぐらいの子もいた.ほんとにちっちゃーいって感じ.僕のほうがでかかった.当たり前か.やってる本人たちよりも,周りで騒いで賭けをしているおっさんたちの方が,熱気むんむんやった.応援してる選手が蹴りをいれるたびに,「オウー!!」とか言って騒いでた.その中の一人のおっさんが,太川陽介(字あってたかな?)に似てて面白かった.僕だけが面白かった.会場内で,飲みものを売ってるおっさんも面白かった.ずっと「ビール,コーラ,ビアコーラ」って叫んでた.あんまり面白かったから,物まねをしてしまった.

 さて,次の日は,王宮を巡ろうと思って,勇んでホテルを出ると,ある男の人に遭遇.以下は,そのときのやり取りを日本語に訳したものです.

 「お前さんはどこに行くとね?」

僕 「あ,王宮に行こうと思ってんだけど.」

 「なに,それは残念たいね.今日は旧正月やけぇ今王様が王宮内で食事をしとっと.中国系の人もごいごいお祈りをしとるたい.だから観光客が入るってそげんこと無理たい.」

僕 「そりゃあほんとかい?まいったねぇ.ったく.あ,確かに今日は旧正月だしなぁ.どうしよってんだ.これだからいけねえや.」

 「お前,地図を持ってるぞなもし.見せてみんしゃい.じゃあ,こことこことここの寺院に連れてってやるぞよ.ラッキーブッダだぞーい.ありがたいんだな,これが.お昼からは王宮にも入れるようになるけん,ぐるっと回って王宮まで連れてきてやるよん.それで20Bだ.安いでげしょ?乗ってかない?トゥクトゥクに.これってよくなくなくなーい?」

僕 「20Bだぁ?なめてもらっちゃ困るねぇ,こちとら江戸っ子ときてんだ.そりゃあ高すぎだぜ.出して15Bってとこだい.どうだい?」

 「分かったある.15Bでいいあるよ.」

 このようにして,僕はいきなりトゥクトゥクに乗ったわけです.いろいろ周って15Bってお徳ちゃうんって思ったのですが・・・

 お寺を巡っているうちに,おっさんが,いいお土産屋があるから行こうと言い出した.そこは,政府の輸出専門のシルク店で,旧正月の今だけ一般観光客に公開されているという.なんかうさんくさくなってきたぞと思ってると,スラム街を通りぬけて,その店についた.店に入ると,確かにシルクがおいてある.店の人がいろいろ説明してくる.別にシルクを買うきはなかったので,そのまま店を出る.おっさんがなにも買わないのかって言うので,僕はいらんからはよ行けといった.そして,次の寺院を巡るとまた,この店も今しか開いてないから行こうという.とうとう,僕はぶちぎれてしまって,

僕 「あほか,そんな暇ちゃうんじゃ(実は暇).さっさと行かんかい.なんでそんな店まわらなあかんのじゃぁ,どあほ!」

 「ごめんね.実は,その店に観光客をつれていくと,ガソリン券がもらえるの.だからお願い.行ってちょ.」

 まあそう言われると,僕もやさしいので行ってやる事にした.それからは,2,3軒周ったが,店に入るだけですぐ出てきた.おっさんは外でみかんをくっとった.わしにもくれっちゅうねん.結局そうこうして,王宮につれてきてもらった.15Bを払って(今考えるとかなり安い)写真を撮った.おっさんの写真をとろうとすると,おれは仏教徒だからだめとかいってた.最後までわからんおっさんや.

 その後無事に王宮を回り満足してホテルに帰ったのであります.いやぁ,今日は王宮が朝入られかったおかげでいろんな所周れたし,結局ラッキーやったのかもって.この話は次回に続く.

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