道央・宗谷編


 さて,旅は3日目.まだまだ元気です.この日は朝から特急に乗って(うひ),深川の町へ.その当時はNHKの朝の連ドラで舞台になっていたこともあり・・・特に何も無い.ほんと何にも.

 で,気を取り直して車で到着した友達連中と合流.そこから車に便乗して北竜町のひまわり畑に向かった.そう,一面のひまわり畑があるとても有名な場所.前回北海道に来たときも行っていたが,まあ花好きなので(??)またまた行くことにしたのである.
 前回行ったときは雨だったけど,今回はよく晴れ上がって大変気持ちのいい天気・・・って暑いわ!えらい暑い.そう,この年は例年に無い異常気象の年でこの北海道も軒並み30度を超えて大変だったのだ.汗だら〜.
 しかし,やっぱり観光地.すごい人でひまわり畑の隣にある特設みやげ物や?も繁盛してました.ここは,前来た時と変わりません.

 そんでもって次は旭川に向かった.そこでは,さらに数人と合流して旭川ラーメンを食べる予定.うきうき.やっぱ北海道の道はいいねぇ,なんていいながら車に乗っていると,????
 どこに行ったらええねーん!という標識に遭遇.いったい何差路なんでしょうか.見たこともありません.危うく旭川駅への道を見失うところやった.

 そんなこんないいながら,ようやく旭川駅に到着した一行は無事に合流し,早速ラーメンを食べに行くことにしました.場所は駅の中にあるショッピングセンターの中のところやったと思います.味はきわめて普通.あんまり覚えて無い.
 というのも,僕ともう一人はお昼の特急に乗らないと行けなかったのでゆっくりとラーメンを食べている時間がなかったのです.とにかく急いでラーメンをたいらげると,そそくさと仲間に別れを告げ駅構内へとダッシュして行ったのです.

 大好きなラーメンをよく味わうことを犠牲にしてまでの大事な目的とは,そう,電車です.旭川から宗谷本線を通って最果ての稚内まで向かう特急宗谷.これぞ北の旅情の最もたるものじゃないでしょうか.日本の一番北の駅へ向かうのだからね.

 右の写真は電車に引かれる0.5秒前.じゃなくて,停車中の宗谷の前に飛び降りて撮った決死の覚悟の一枚.くれぐれも言っておきますが僕は別に鉄道オタクではありません.少し詳しいだけです.あと,ちょっとだけ好きなだけです.電車に乗って旅行しているだけで幸せなだけです・・・
 稚内までの列車のたびはそれそれは最高でした.途中寝てたけど.車内には旅行者もいたけど,これから実家に里帰りするのであろう人たちもいて,その人たちがどこから帰ってきたのか,実家に帰ってどういう語らいをするのだろうかと考えるだけでほんわかした気分になるのです.

 しかーし,実際には稚内ではなく幌延で途中下車し,利尻礼文サロベツ国立公園内にある原生花園に向かいました.そこでまたまた知り合いに合流して,車でいよいよ稚内へ.
 稚内に着いたのは夜の9時ごろ.まずはJR稚内駅に向かった.やりました.とうとう日本最北端の駅に到着です.駅前は意外と人が多い.というかやたら多い.なんで?と思っているとどうやらその日は夏祭りだったらしく,はっぴを着た連中がうようよしてました.これは楽しそうと,いそいそと会場のほうへ向かっていくと,なんともう後片付けをしてる.あータイミングが悪い.せっかく地元の人と交流を深めようと思ったのに.
 だから晩御飯はいじけてそこら辺のラーメン屋で食べました.別に名物ラーメンでもなんでもなく・・・.

 そして晩御飯の後は,車で稚内市内の探検.稚内の町が一望できる山に登ったり,オートキャンプ場に行ったり.でも,場所がいっぱいで車が止めれなかったので仕方なく稚内名物の防波(雪?)ドームのほうへ.るるぶではかなりいい雰囲気に写っていたけど実際にいってみると旅行者がたむろして寝袋を広げていたし,工事中だったりしてかなりいまいちな感じでした.がっくり.結局その日はドーム近くに車を止めて車中泊.

 次の日はいよいよ最果ても最果て,宗谷岬へゴー!いい天気でした.そして日本最北端の地に到着.早速モニュメントの前で記念撮影.本当に一番北に来たのねっ(爆)ていう実感がひしひし.
 ほんとにすごいところだよね.もう北に広がるのはサハリンの大地なんだから.樺太ですよ.間宮海峡のある.
 ここに住んでる人はどういう気持ちで住んでるんだろう.ま,そら普通に住んでると思うけど,なんというか一番北やもんね.冬とかは考えられないほどの厳しさなんやろうな.
 なんてことを思いつつ,近くの広場を散策しながら(旧日本軍のなんかがあった)旅情気分は満点.ま,常に満点やけど.

 やっぱ端っこはいい.最も北とか,最も東とかそういう先端に憧れるたちなんかなぁ.ここで日本が終わるっていうなんとも言えないわびしさがあるというか,そこに広がる海を見て自然に対する畏敬の念を抱いたというか,そんなものが入り混じった感情が心の奥にジワーッと染み出してくるのでした.

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