ポートランドより vol.02 


 さて,前回はほんとに最初の最初でした.今回は僕のホストファミリーについてもう少し詳しく書きたいと思います.
 僕のホストファミリーは,母子家庭でした.お母さんのTracey35歳,お兄ちゃんのNick16歳,弟のJeff13歳です.Traceyは数年前に夫のTonyと別れたそうですが,彼も近くに住んでいるので,ちょくちょく,家に来ていたし (子供に会いに) ,週末になれば,息子2人はTonyの実家に泊まりに行くことがよくありました.TraceyとTonyは高校からの知り合いで,高校を出てすぐに結婚したそうです.
 離婚の理由については,Traceyが,いつかいろいろと愚痴ってくれました.TonyはNavyの退役軍人で,今は無職です.まあ,その責任感のなさがどうのこうのと・・・まあプライバシーなのでこれ以上は伏せておきます.

 下の写真では,左からTracey,Jeff,Nickです.Jeffはなかなかの男前で,モテモテらしく,よく女のこから電話がかかってきていました.Nickは見ての通り図体がでかく,アメフトのラインをしています.今シーズンは怪我で休んでいましたが,なかなか有名らしく,大学は奨学生として行くとか言ってました.Nickには彼女はいないみたいです.ちょっとシャイでとってもやさしいお兄ちゃんです.Jeffはまだまだがきんちょです. 
 あと,この家にはTraceyのお姉さんRobinの娘,つまり姪っ子のMeganが部屋を間借りしていっしょに住んでいました.Meganは20です.なかなかパンクなお姉ちゃんで,すごかったです.彼女の友達はみんな怖そうです.なにかをしでかしてはしょっちゅうTraceyに怒られていました.そう,Traceyはかなりパワフルなお母さんです.まだ若いこともあってか,すごいです.息子たちはTraceyが怒り出すと,なにも逆らうことができません. また,家の近くにはTraceyの両親や,兄弟家族 (Robinなど)が住んでいたので,何かの行事のときには,すぐに親戚一同が集まります.

 Traceyの両親と,Robinはモルモン教の信者でした.だから,ユタ州のソルトレイクシティーにも親戚がいるようでした. ところが,Tracey一家は無宗教(モルモン教は必ずしも世襲ではない)で,食事の前のお祈りもありませんでした.もちろん日曜に教会なんかも行きません.親戚が集まると,みんなでお祈りすることはありましたが,日本人の僕にとって,そういった宗教上のことで悩まされたり,ギャップを感じたりすることがなかったので,大変助かりました.僕が着いて最初の夕食のときにTraceyから最初に聞かれたことは僕がなにか宗教に入っているかということ.やっぱり,アメリカ人にとって,宗教はシビアな問題みたいです. 

 そうそう,その夕食で,僕は"lumpy"という単語を覚えました.その日の夕食にはマッシュポテトがあったのですが,そのポテトが"lumpy"だという話題が出ました.それからたびたび,アメリカでの生活ではこの単語が出てくることになります.楽しい思い出です.

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