ポートランドより vol.03


 今回は,僕の行っていた学校についてのお話です.僕は,ポートランドのダウンタウンにある,"Western Business College" という学校に行っていました.そこにある,ESLに行ってたんですが,この学校はとても交通の便のよいところにあって,そう,要するにダウンタウンのど真ん中にあったんです.ホストファミリーの家からはバスで約40分弱ぐらいかかりました.家はほとんど空港の近くにあったので,ダウンタウンまでは結構な距離があったのです.みんな他の人はダウンタウンから近いところに住んでいる人が多かったので,最初は不便を感じましたが,それでも慣れてしまえば,まったく苦にはならなくなりました.バスに乗っている間の,人間観察とか,いろんな出来事とかが面白くなってくるんです.バスについては,いろいろ面白い話がありますが,前にも書いたように,交通システムその他についてはまた後日.

 して,僕は学校の初日の日に,プレイスメントテストを受けました.内容は,TOEFLです.まだ生活にも慣れず,時差ぼけもままならない状況での2時間を越えるテストはかなりヘビーな内容でした.その日は,テストのほかに,オリエンテーションを受けて,校長のJhonがポートランドについて,いろいろ話をしてくれました.次の日は,先生と1対1で,面接をして,会話,文法のテストをされました.そして,次の日から,通常の授業に入ることになります.僕は,一番上のクラスに入ってすこし心配していたのですが,まあ,なんとかこなせる感じの内容でした.

 ここで,クラスの内容を少し紹介.General Reading と,Listening and Comprehensionの授業を担当してくれたのはDevonという女性教師でした.
 このDevonの授業はかなりハードで,毎週Newsweekを渡されて,その中の記事を読んでレポートにして提出したり,その内容について,Discussionしたりといった感じでした.だんだん慣れてはいったんですが,それでも,毎回毎回英文の記事を読みこむというのは,それなりにしんどかったです.でも,Devonの授業はとてもパワフルで,とても面白かったことを覚えています."What I'm gonna ask you guys is to blah blah blah..." 彼女の物まねもばっちりマスターしました.

 このDevonにはFritzというだんなさんがいたのですが,彼も同じ学校で働いていました.(彼の担当していたAcademic Readingはけっきょくdrop outしたのですが・・・)この二人はものすごくラブラブで,というかDevonがFritzにメロメロでこの二人の子供がめちゃくちゃかわいい!さすがに西洋人の子供の可愛さはものすごいものがあります.よく学校にも愛娘が遊びにきていました.片方が授業している間はもう片方が面倒見たり,開いているほかの教師が相手をしたりと.ほんと,日本の職場では考えられないような光景でした.

 もう一人お世話になったのがGeorgeです.彼は神戸生まれらしく,なぜか日本人のような風貌に,親しみを感じました.でもアメリカ人です.彼からは,英語,というより米語の様々なイディオムや,スラングを習いました.これはすごく役立ったのを覚えています.なんせ,うちのホストファミリーの間では,いろんなスラングが飛び交っていましたから.ほんと,ホストファミリーの家はスラングの宝庫でした.感謝してます.

 このような,すばらしい人々に囲まれて,学校生活を送っていったのですが,本当にかけがえのない経験となりました.

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