ソウル市内観光


 さあ,やってきました初めての韓国,ソウル.お隣の国,そして3泊4日という短期旅行のため荷物も普段使ってるリュックひとつだけという,軽装備.関西国際空港からソウル・キンポ空港まで2時間弱のフライト.北海道行くより近いね.
 空港に着くとキムチの匂いがするとい噂はよく聞いていたが,実際のところはそんなに気にならなかった.ただ,キムチの匂いじゃないんやろうけど(実はキムチなのか?),なんとなしに慣れない匂いが充満していたのは事実.これはソウルの地下鉄にも当てはまった.まあ,でもアメリカでもやたらくさいしね.西洋人独特の体臭というかなんというか.
 そんなこんなで到着ゲートに出ると,さすがはツアーだけあって現地係員が待ってくれていた.ツアー参加者が全員そろったところでバスに乗り込み,免税店に連れて行かれた.別に買うものがあるはずもなく時間を持て余す.それが終わってようやくホテルに着いた.泊まったのは東大門運動場近くの大和ホテル.非常に交通の便のよいところ.

 荷物を置いてひと休憩して,僕たちは晩御飯を食べに行くことにした.まあ,今回はツアーついでにべたな旅行をしようということでガイドブックに載っていた「牛村カルビ」という店を目指した.東大門市場にある店.しかーし,詳しい地図がなくいくら歩いても店が見つからない.こういうときに韓国は困る.なぜって英語が通じないんだモーん.街中にはハングルだらけで文字も読めない.小1時間ほどたっぷり迷う.おっさんに雑誌を見せて聞いても,ハングルで答えるので何を言ってるのかさっぱり分からん.半ばあきらめかけたそのとき,僕の目に警官が飛び込んできた.こういうときは警察が一番.走りよって警官に英語で聞くと,その店を知ってるという.
 ということで,その警官についていくことになった.警官の持っている拳銃に触りたいなぁという誘惑に駆られながら,細い路地をくねくねと行くと突如として「牛村カルビ」があらわれた.分かるかーい!という感じの細い路地である.

 店に入ると,もう閉店まぎわらしく誰も客はいなかった.僕らは塩カルビとタレカルビ,タンを頼んだ.すると出るわ出るわ小皿物.キムチやらナムルやらサンチュやら.もちろんおかわり自由.
 そして肉は強烈に化粧の濃いおばちゃんが焼いてくれる.豪快に焼いてははさみでチョキチョキ肉を切ってくれる.サンチュで肉を巻いて食べる.おいしい!!うまいなぁと思っていると,肉がどんどん焼けてきておばちゃんは強引に僕らに食べさせていく.閉店で急いでいるのか,それともいつもなのかは知らないが,僕らのペースでは食べられない.
 常におばちゃんのペースで食べないといけない.僕が,まだ赤身の残る肉を食べようとすると,手をたたかれた.痛!!あーん,半生の肉も食べたかったのにぃ.焼け具合もおばちゃんの好みや.
 結構たくさん食べておなかいっぱいになりました.写真でも分かるように,韓国では金属のはしとスプーンを使うから重いのなんのって.でもまぁ,楽しかった.一人3000円くらい食べたんかな.なかなか高いぜ.

 さて,次の日は朝から市内の観光に出かけることにした.っていうか朝寝坊してしまった.気を取り直してまず,明洞のロッテホテルに行って翌日の板門店ツアーの予約確認をしてから,明洞界隈の散策.朝ごはんと昼ごはんをかねて「オモニチプ」という店で海鮮鍋を頼んだ(これも探すのにひとしきり迷う).これが微妙.ワタリガニとかも出てきたんやけど,殻ばっかりであんまり食べられへんし,そもそもカニの殻についているコチジャンみたいなのをなめてるって感じ.
 おまけに,鍋の中に貝殻に詰まってた泥みたいなのが沈んでて,それをすくい上げたときみんなのテンションは急激に下がってしまった.訳のわからん硬い海綿体みたいなのも入ってたし.しまった.

 で,僕らは気を取り直して景福宮(キョンボックン)に向かった.この頃になるとだいぶ地下鉄も乗りこなせるようになっていた.向こうの切符販売機は先にボタンを押して金額を表示させてから,その分のお金を入れるという方法.最初これがわからずに苦労した.あと,お札が使える販売機が少なすぎる.
 それはともかく,景福宮につくと運悪く工事中.こういうのが多いわ.おまけに24歳以下なら入場料は300ウォンやのに普通の大人料金700ウォンを払ってしまった.これまたしまった.うっかりしてた.
 公園(?)の中はやたら民族衣装を着た人が多いなぁと思ってると,なんかの撮影をしているみたい.こりゃすごいってことで撮影風景を見学.で,そのドラマの出演者であろう男の人が,めちゃめちゃからみたそうに近寄ってきた.僕の連れがカメラを取り出すとそれはそれはうれしそうに,満面の笑みを浮かべて早くもポーズ.
 この撮影はアフレコらしく,カメラが回っている間も監督の声が響き渡ってたんやけど,そのときもさっきの男の人が僕に近寄ってきて話したそうにもじもじしてました.んで,とうとう我慢できなくなったのかなにやらしゃべり始めたのですが,ハングルをしゃべってるのか,かたことの英語をハングルなまりでしゃべってるのかが分からず苦労の連続.連れが言うにはあの女優さんがトップスターだと言ってるらしかった.へーぇ.リアクション取りずらー.
 あまりにその男の人がはしゃいだため,スタッフに怒られていました.かわいそう.たぶん下っ端なんでしょう.

 さて,景福宮を満喫してお次は南大門に向かった.って簡単に書いたけど,実際は1時間の道のり.僕としてはタクシーでぴゅーっと行きたかったんやけど,みんなは元気があまってるらしく歩くはめに.おかげで足がもやしのようになりました.ほそっ!っていうかやらか!!

 やっと着いた南大門.明らかに交通の邪魔です(下の写真参照).ソウルはこういうのが多い.交差点の形が複雑.それと,歩行者用の信号がない.すべて地下通路.ちょっと道路を渡るにも階段をのぼったりあがったりの繰り返し.いや,うえいきっぱなしかい!!・・・やっぱり戦争を想定して地下防空壕をかねているんでしょうか.

 南大門市場では海苔を買いました.山のように無造作に積まれたストッキングにも興味は引かれたんやけどね.最初店のおっさんに1200円といわれて値切った結果,僕がじゃんけんに勝てば1000円,負けたら1100円ということになりました.結果は負け.やっぱりこういうのには弱いなぁ.
 しかし,後日分かることですがこの値段でもやっぱりぼられてたみたいです.ロッテデパートの地下で買ったほうがだいぶ安かったみたい.わざわざ市場に行った意味ないじゃーん!!やっぱり今回もぼられたか.あのおっさんの笑顔にだまされた.
 あと,南大門市場ではめがねを作りました.韓国はめがねが安いので有名みたいなので.フレームとレンズをあわせて30000ウォン.約3000円.安い!ってことで,作ってみました.もうすぐ免許切り替えで,そろそろめがねを作っとかないとと思ってたので,いい買いもんでした.

 その日の晩御飯は明洞カルビという店でプルコギを食べました(これも雨の中かなり迷う).店の中はほとんどが日本人.やっぱりガイドブックに載ってるとすごいね.プルコギは焼肉というより,すき焼きみたいなの.おいしかった.そのあとに作ったキムチチャーハンもおいしかった.あと,冷麺とかも食べておなかいっぱいになって2000円くらいやったかな.
 そうそう,その店でマッコルリというお酒を飲んだけど,普通やった.日本酒のにごり酒のちょっとすっぱい感じなんやけど,確かに飲みやすいがもともと日本酒だめなので1杯が限度.ほんと酒が弱くなった.

 その日の夜は屋台でイチゴを買ってホテルで食べました.結局この旅行では毎日イチゴを買ってホテルで食べるという習慣になってしまった.韓国のイチゴはすんごくでかくて甘い!!それで僕らは連夜のごとく練乳を求めて捜し歩いたのですが,結局見つからなかった.

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